◇◇大金会結成趣意書◇◇
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昭和23年 大金会結成の動き |
今春諸般の事情により大阪・堺両業者の親交団体たる大阪金物卸同業会の解散に次いで公認の大阪府利器工匠具卸商業協同組合も解散するに至り その後半年同業者相会する機会なくして経過せり されど業界の振興と業者の親睦的会合を熱望する機運も熟するに至りし為茲に親交的熱意ある業者相寄り小会を結成する事となれり 「原文通り」 |
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大金会結成総会 昭和23年12月3日 |
1、 |
本会の名称 大金会と称す |
2、 |
結成の目的 業者の親睦福祉と業界の振興を図るを目的とす |
3、 |
本会の事業 |
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(イ) |
例会 毎月3日集会 |
(ロ) |
交換会 会員相互の商品交換を例会に於て行ふ |
(ハ) |
他の団体と提携又は共催にて適当の時期を選んで見本市開催をなす |
(ニ) |
会員の金融 |
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4、 |
会員の構成 |
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親交的熱意ある人物本位となし 第一次20人程度に限定す 但し会員の推薦、紹介により入会希望者ある場合は例会に図ってこれを承認する事を得る |
5、 |
基本金 |
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入会者は基本金1万円納付の事
但し入会と同時に5千円を払込み 残額は翌々月の例会までに払込むものとす |
6、 |
会費 |
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本会の維持費として毎月2百円也を会員に平等に分賦するものとす会員は毎月の例会に持参し 会員集金の煩雑をなくすものとす例会に支払超過の場合はその不足額を出席者より徴収することを得る |
7、 |
入会金 結成後の新入会者は入会金として を納付の事 |
8、 |
脱会 脱会者の基本金元金に就ては会計年度末に於て精算の上返還するものとす |
9、 |
役員の構成 |
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当分の間会長を設けず全会員幹事制を以って運営し 幹事中より会計幹事を2名選任す 会計幹事の任期はその年の会計年度末を以って終了す
会計幹事を除き月当番幹事は3名程輪番制にて事業及び事務の担当をなし翌月の当番幹事に引継ぐものとす
名誉会員、顧問等に就ては適当の時期までこれを設けず |
10、 |
金融 |
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1、 |
会員への金融は最高3万円とす |
2、 |
金融期間は当分の間1ヶ月とす |
3、 |
金融の方法 |
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(イ) |
借入希望者により抽選式を以って得ふ |
(ロ) |
当選利用者は次ぎの一回休籤の事 |
(ハ) |
利息は月6分と定め満期日に支払ふものとす |
(ニ) |
貸付證書は約束手形を以ってし 元利合計の額面となす事 |
(ホ) |
支払場所は振出人の取引銀行名を記載の事 |
(ヘ) |
受取人氏名は大金会会計幹事何某と記載の事 |
(ト) |
保証人及び裏書人は不要 |
(チ) |
利用者は満期日の例会に出席し元利金支払手形の履行をなす事 |
(リ) |
銀行融資利用の件及びその利用方途に関しては例会の承認を得てこれを行うものとす |
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11、 |
会計 |
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(イ) |
会費・入会金・寄付金・交換会歩金等の収入及び例会費・
通信費・事務費・雑費等の支出は一般通常会計となし基本金及び金融に関するものは特別会計となす |
(ロ) |
会計は臨時総会或いは適宜の機会にその中間報告をなし本総会に於て年度の会計報告を行い総会の承認を得るものとす |
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以上 |
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続いて会計幹事の選任投票を行う |
上番 若林清
下番 馬場典司平 決定 |
第一回金融抽選会 |
梅重梅吉 |
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当選利用者 市原安七 |
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勝尾三郎 |
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