皆様、あけましておめでとうございます。
日頃は当組合の活動にご協力賜りまして、誠にありがとうございます。 新しい年を無事迎えられましたこと、皆様のご協力のおかげと心より感謝いたしております。ご協力いただいておりますメーカー様、また活発な活動をしていただいております組合員の皆様には改めてお礼申し上げます。また、本年は、岡田商店専務様、桑原商店社長様にもご臨席いただきました。ありがとうございます。
昨年のご挨拶は、東日本大震災と原発事故、ギリシャやEUの経済危機、宇宙探査機「はやぶさ」とスーパーコンピューター「京」、そしてトヨタ自動車の豊田章男社長のお話でした。
今年の滑り出しは、民主党から自民党に政権が変わり、アメリカの財政の崖が回避され、中国がますます威張りだし、北朝鮮がいよいよ破滅の道を進み始め、新年に相応しい超明るい話題がなかなか見つかりません。これらの政治問題や経済問題などはテレビで嫌というほど解説されていますし、講演会などに行かれたら脳みそに収まらないくらいの情報が得られます。
昨年驚いたことの一つに、年末ギリギリにトヨタクラウンの新車発表会がありました。「いつかはクラウン」というキャッチコピーで1956年から生産されているセダンですが、なんと、今回の発表会にピンクのクラウンが現れました。ピンク色はどこかの会社のコーポレートカラーなんですが、それとは無関係な様で少し寂しいですが、トヨタブランド最上位車種にとても受け入れられないような色を採用する気概がすごいと感じました。
記者たちに理由を聞かれた社長は、女性にも乗ってもらいやすい色、幸せに成れる色だと答え、企画段階では検討もされていなかったのにCM用に塗った色が気に入ってラインナップ入れると決断したそうです。生産が立ち上がった時期での色の追加は大手自動車メーカーとしてはありえない話しだし、「こうしたい」という決意をしてそれに答えてゆく生産現場はすごいです。で、普通なら日本の企業も見捨てたものはないという話に成るのでしょうが、僕が最も感心しているのが「こういう色もいいでしょ」ってニコニコしながらプレゼンする豊田社長です。昨年のご挨拶の時に、顔の見える社長ってすごいっていうお話をさせていただいたのですが、ますます、その迫力が増してきたように感じました。
我々の業界は改良を重ねながらも2000年以上続く商品を扱っています。そういう商品を扱えることを誇りに思っています。しかし、一産業として時代の最先端を走ってゆく努力も続けなければいけません。先の豊田社長のように、自分の意見をしっかり表明し実現してゆく、お客様からも社長の顔が見えるような仕事を続けてゆきたいし、そういう努力が発展の原動力になるのではないでしょうか。我々、大阪利器工匠具卸協同組合も意思をはっきり表明し、それを実現する努力を続けてゆきたいと思います。
どうか本年もよろしくお願い申し上げます。 |